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ゑぎさんのコメント: 投票数順

★3列車の到着(1895/仏)画面右奥から列車がやってきて止まり、ドアが開き人々が降り立つ。駅員がホームを走る様がアクセントになっている。パースペクティブな縦構図とスペクタキュラーな運動とその強度。絶対映画。 [投票(2)]
★4エグザイル 絆(2006/香港)すごい迫力あるシーンがいっぱいありますが、中でも、レストランでマフィアのキョン・ラム・カートンを暗殺しようとするシーンがいいですね。複数のベクトルの殺意が複雑に交錯して尋常でない興奮状態を作ってます。 [review][投票(2)]
★4アイアン・ホース(1924/米)フォードらしい構築力を感じさせる叙事的なシーンと叙情的なシーンを緻密に構成した傑作サイレント映画だ。フォード29歳の作品だが、後の騎兵隊三部作や『静かなる男』のコメディパートを遥かに予期することができる。既にフォードらしい喜劇的資質が開花していることを確認する。 [review][投票(2)]
★5エレニの旅(2004/ギリシャ=仏=伊)なんの説明もない。理屈もない。なんの説明も要らない、理屈も要らない。たゞ画面のスペクタクルがあるだけ。これは最も純度の高いアンゲロプロスかも知れない。私も自分の好みで云えば、「アンゲロプロスの中で本作が一番」と云ってもいい(と書いた途端に例えば『狩人』に、例えば『永遠と一日』に置き替えたくなりますが)。 [review][投票(2)]
★4ハウルの動く城(2004/日)全般にキャラクターのルックスに魅力というが画力が足りない、というのが私の第一感なのだが、しかし出鱈目な面白さ、という意味では『千と千尋の神隠し』よりもいいと思う。興奮する。 [review][投票(2)]
★4結婚哲学(1924/米)本作もサイレント期を代表する傑作と云っていいと思うのだが、しかしそういう紋切り型の紹介をしたくなくなるのは「名作然とした佇まい」というよりはむしろ、途方も無く可愛い映画というべきだからだ。 [review][投票(2)]
★3雲の上団五郎一座(1962/日)舞台のシーンは殆ど2台のマルチカメラで撮影されダイナミックなカッティング・イン・アクションを見せる。特にフランキー堺森川信の勧進帳が見もの。二人の芸もだが、このカッティングにはしびれる。『バンド・ワゴン』の「ガール・ハント・バレエ」のカッティングを想起したぐらいだ。(ちょっと大げさ) [review][投票(2)]
★3ツリー・オブ・ライフ(2011/米)でもやっぱり、このような演出なら佐々木昭一郎の方がずっと感動的に見せたよなぁと懐かしみながら見てしまいました。(いけませんね。) [review][投票(2)]
★3ハッシュパピー 〜バスタブ島の少女〜(2012/米)これもメチャクチャな手ぶれ画面でドキュメンタリー・タッチを装うが、実は相当にファンタジックな内容だ。 [review][投票(2)]
★3愛、アムール(2012/仏=独=オーストリア)面白かった。スリリングだった。ハネケの演出の緊密さ厳格さもあって、一瞬も弛緩しない強度の緊張を持って見た。 [review][投票(2)]
★3奴らを高く吊るせ!(1968/米)いろいろと中途半端な出来ながら面白いことは面白い。イーストウッドがこの後何度も繰り返すことになる「痛めつけられ〜リベンジ」パターンのエッセンスがこゝにあるという見方もできるし、何よりもこの当時の彼のハンサムぶりに目が釘付けになる。 [review][投票(2)]
★3危険なメソッド(2011/英=独=カナダ=スイス)良くも悪しくもキーラ・ナイトレイの熱演について語られることがもっぱらになると思うのだが、実を云うとこれがオーバーアクトかどうはか私には判然としない。登場シーンで嫌気がさしたのは事実だが、ナイスファイトと認めたい気持ちもある。 [review][投票(2)]
★4人生劇場 飛車角と吉良常(1968/日)巷では沢島版(正編・1963年)よりもこちらの方を上に置く人が多いように思いますが、どちらがより良いかと問われたならば、私としては、どっちもいい、としか答えようがないですね。 [review][投票(2)]
★4街のあかり(2006/フィンランド=独=仏)刑務所のシーンのモンタージュがいい。実にいい。昼のシーンは他にもあるのだが、夜警としての夜のシーンに対してかなり意図的に対比されたカットが繋がれる。 [review][投票(2)]
★4不知火檢校(1960/日)面白い!主人公がこれだけ徹底して悪い奴、という映画はちょっと無い。(ま少しはあるんだけど、とりあえず無い、と云っておこう)。そういう意味では、勿論、勝新の役者生命を賭けた一世一代の造型が面白さの源ではあるが、プリプロダクション(企画・脚本段階)の功績も大きい。 [review][投票(2)]
★3老人と海(1958/米)矢張りスタジオの中にこしらえた海の画面は寂しい限りで幻滅する。実際の海洋の画面は美しいが、だから余計にカットを繋いで老人と小舟の画が出てくるとみすぼらしく映る。 [review][投票(2)]
★3ザ・ロード(2009/米)原作を先に読んでから見た。灰色、モノトーンのルックの統一は想像通りでこれは良いと思うのだが、CG処理の画面はそれとすぐ分かり、多分それもあって原作を読んだ時に自分で想像していた世界のほうが遥かに豊かで大きい、と思ってしまった。 [review][投票(2)]
★5四十挺の拳銃(1957/米)傑作。聞きしに勝る素晴らしいオープニング。大俯瞰の馬車。右手に雲の影。馬車を御するのは主人公バリー・サリヴァン。停止する馬車の前から40頭の騎馬が走り抜けていく。一番前は女主人のバーバラ・スタンウィックだ。何が良いって馬車の馬の驚いて慌てる様がいい。ここまでがアヴァン・タイトル。 [review][投票(2)]
★3クレイマー、クレイマー(1979/米)もうファーストカットからネストール・アルメンドロスの美しい光りの扱いに陶然となる。このメリル・ストリープのアップカットはおでこより上を画面に入れないレベルの寄りのカットで、当時のASC(アメリカ撮影監督協会)の撮影者ならまずやらない構図だろう。 [review][投票(2)]
★4渚にて(1959/米)紛うことなくこれはグレゴリー・ペックエヴァ・ガードナーの恋愛映画だ。二人のラブシーンの撮影は悉く美しく切ない。ジュゼッペ・ロトゥンノの貢献もあり、スタンリー・クレイマーの中では上出来の映画。 [review][投票(2)]