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ゑぎさんのコメント: 投票数順

★3クイール(2003/日)撮影監督も美術監督も異なるが色調等は前作『刑務所の中』のルックによく似ている。いずれも檻の中を扱っている、なんて変なこじつけをするつもりは無いが、このルックの相似はとりもなおさず崔洋一のルックなのだろう。香川照之寺島しのぶの家で綿雪が舞うシーンには感動した。この唐突さが感動的だ。[投票(1)]
★4八月のクリスマス(1998/韓国)これは好感の持てる映画だ。最初からずっと慎み深い演出で「悪くないよなあ」と思いながら見ていたのだが、タリム−シム・ウナの差し入れた手紙の内容を一切明らかにしないという潔い措置が決定的に良い。舞台が街の写真屋なのでカメラのファインダー越しの画面・シーンがいくつか出てくるがその悉くが素晴らしい効果を上げる。[投票(1)]
★4伊豆の踊子(1963/日)原作との相違はプロローグとエピローグの追加以上に十朱幸代演じる酌婦や郷えい治にまつわるシーケンスの追加が重要だろう。性的な描写が盛り込まれ過ぎ原作の持つ清冽さが損なわれた感もあるが貧しい庶民の悲哀と図太さを現して映画を豊かにしている。吉永小百合は14歳の可憐な表情を見せる場面もあるが、多くは成熟し過ぎな印象。[投票(1)]
★4イブの三つの顔(1957/米)怒りの葡萄』『飾窓の女』『燃える平原児』『特攻大作戦』等々の名脚本家ナナリー・ジョンソンの監督作で真っ先に上げなければいけないのは、矢っ張りこの『イブの三つの顔』だろう。なにしろ、三人のイブが三人とも恐ろしい納得性をもって観客に迫ってくる。 [review][投票(1)]
★3好人好日(1961/日)奈良の大仏に岩下志麻が話しかける冒頭から違和感を感じてしまうし多くの登場人物が散漫に描かれピリッとしない。高峰三枝子菅井一郎は一体何をやりたかったのだろう。北林谷栄の演技にも違和感がある。そんな中で世界的な数学者を演じる笠智衆とその妻・淡島千景はとぼけた味が面白い。また、乙羽信子の関西弁が実に見事。[投票(1)]
★3真空地帯(1952/日)題材の持つ力と俳優陣(特に三島雅夫佐野浅夫がいい)の迫力は認めるが、画面造型に見るべきところが無い。特に時折挿入される人物のアップカットは唖然とするぐらいぎこちない。木村功の回想シーン(利根はる恵岡田英次)も野暮ったく、官僚主義的な画作りに終始する。 [投票(1)]
★5忘れじの面影(1948/米)ハリウッド製メロドラマの極限。全くこれぞオフュルスとしか言いようのない高貴で流麗、透徹した冷厳。雪の残るウィーンの街角で二人が再会し公園やダンスホールのシーンを経て懐かしい部屋で一夜を共にするに至る一連のシーケンス。この魔法のような演出、映画の感情の、映画の時間の定着。どうすれば涙を抑えることができるのだろう。[投票(1)]
★4裸足で散歩(1967/米)主演の二人もいいがジェーン・フォンダの母親役ミルドレッド・ナトウィックと変な隣人のシャルル・ボワイエ、この中年二人の存在が実にいい。また最初と最後で出てくる電話屋はハーブ・エデルマンだ。ぴりりと映画を引き締める美味しい役で嬉しくなる。天井(天窓)に空いた穴、階段や屋根上など高低を巧く活かした画づくりもいい。[投票(1)]
★4オリバー!(1968/英)キャロル・リード演出のミュージカルでオスカー作品なんて、どうせ大したことないだろうと高を括っていたのだが、どうしてどうしてとてもよく出来ている。美術と撮影が素晴らしいが、素早いズーミングを効果的に使う演出も上手いものだ。 [review][投票(1)]
★4アメリカ交響楽(1945/米)ジョージ・ガーシュインの伝記映画。あまりの質の高さに驚いてしまう。ジョーン・レスリーアレクシス・スミス。二人とも息を呑む美しさだ。「Embraceable me」と「The Man I Love」と。そしてこれはアメリカ人を思考した映画であり、そして同時に21世紀になっても古びない現在の男女の生き方が描かれている。 [投票(1)]
★3キートンの化物屋敷(1921/米)矢張り前半の銀行内のシーンでの札束と糊を使った視覚的ギャグが一番の見所だろう。屋内シーンと屋外シーンを明確なルックの違いで描き分ける趣向は当時の流行だったのだろうか。1920年の『馬鹿息子』でも試みられていた。ただ、キートンの動きの魅力はもっとオープンな空間に置かれた時に真価を発揮するように思う。[投票(1)]
★4キートンの漂流(1921/米)後半、ローリングする船の中での怒涛のギャグ連打。しかも最後の最後のカットで見事な脱臼ワザを披露してくれる。しかし前半のノンビリした船出のシーンも十分に笑わせてもらえる。船を機能的に見せることにかけては本当によく考えられている。[投票(1)]
★3悪魔のようなあなた(1967/仏)ジュリアン・デュヴィヴィエの遺作。かつての名作群と比べればかなり荒っぽい出来栄え。曖昧なラストもイマイチだと思う。しかし記憶喪失のアラン・ドロンを翻弄するセンタ・バーガーが艶っぽくて彼女を見ているだけでラスト迄楽しめる。また得体の知れない使用人キムを演じるペーター・モスバッヘルという役者が面白い。[投票(1)]
★3わが青春のマリアンヌ(1955/仏)森、霧、鹿や犬といった動物達、湖、肖像画、これらの道具立てにプラトニックな恋愛譚をからめて幻想的なムードでパッケージングした作品。ファンも多い映画なのだが私には中途半端な出来に思える。 [review][投票(1)]
★3天使の涙(1995/香港)登場人物が皆戯画化され過ぎているきらいはあるが、しかしある種の切ない感情はよく表現されていて決して悪くはない。それは金城武とお父さんとの関係においてさえそうだ。過剰にノイジーな映像だって題材にマッチしていると云っていい。ただそうは云ってもこの広角レンズを使い倒した画面の「うるささ」にはゲンナリしたのも事実だが。[投票(1)]
★3キャンディ(1968/米=伊)随分昔にテリー・サザーンの原作を読んでおり、映画はもっとハチャメチャな出来かと思っていたのだが意外とかっちり作られている。確かにスタフは超一流が揃っているのだ。ディーン・タブラリスの美術にジュゼッペ・ロトゥンノの撮影なんだから。大団円の草原のシーンなんか本当に美しい。また宇宙の造型はダグラス・トランブルですよ。 [review][投票(1)]
★3嵐を呼ぶ男(1957/日)裕次郎のやんちゃぶりは矢っ張りいいし、北原三枝はいつもながらの存在感。岡田真澄笈田敏夫白木マリが醸し出すこの世界の雰囲気も面白い。また、母親のアパートとその周辺の情景がとても良く出来ている。しかし母親との関係がうざったい。というか、弟との関係も含めて家族の描き方がドラマとして幼い。[投票(1)]
★3毎日が夏休み(1994/日)ファーストカットの入道雲からラストの芝生の俯瞰迄なんとも魅力的な間に溢れる作品。驚くべきことに佐伯日菜子の台詞回しのたどたどしさが悪くない。特に彼女のモノローグは酷い出来だがそれだって悪くないのだ。ただし火事のシーンは性急かつ平板。また高橋ひとみの役割が中途半端。さらに風吹ジュンのキャラクター造型も中途半端。 [投票(1)]
★3尻啖え孫市(1969/日)中村錦之助がタイトルロールの雑賀孫市を演じ、中村賀津雄が木下藤吉郎を演じる。信長は勝新太郎だ。錦之助も賀津雄ものびのびと楽しそうにやっており見ていて気持ちがいい。勝新はどう考えても信長のイメージじゃないが錦之助の存在感に対抗する配役としては悪くない。しかし映画全体の印象としてはどうにも中途半端な感が否めない。 [review][投票(1)]
★3コンフェッション(2002/米=カナダ=独)ソダバーグよりもコーエンを彷彿とさせるオフビートな味わい。処女作としてはよくやっている。ジュリア・ロバーツはいかにも友情出演という演技だが、ドリュー・バリモアがいい。しかしスタンスに一貫性が無く、主人公の感情を表出させる重要なシーンが欠落しているように思える。また一部のシーンで意図的に画質を落としているのは私の趣味じゃない。[投票(1)]