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ゑぎさんのコメント: 投票数順

★3リリーのすべて(2015/英=独=米)全編鏡の映画。窓ガラスもほとんど鏡として使われる。アンバー・ハードが在籍している劇場の衣装部屋の鏡も印象的だが、何と云っても、パリの覗き部屋のシーン、こゝで使われる覗き窓の、鏡としての使い方がスリリングだ。私はこゝが白眉だと思う。 [review][投票(1)]
★3カウボーイ(1958/米)デルマー・デイヴィスの西部劇はどれも水準以上ではあるが、突き抜けた面白さに欠ける、という感覚を持っている。これもそうだ。 [review][投票(1)]
★3折れた矢(1950/米)画面造型として大きく二つの良い点がある。一つは、カメラワークのきめ細かさで、ドリーとパンニングを使って絶えずカメラを動かし、的確な構図を維持していく。屋内でも屋外でも会話シーンにおけるカメラワークはとても繊細な演出がなされている。 [review][投票(1)]
★4みかへりの塔(1941/日)本作も、もう道が主役と云っても過言ではないぐらい、道の映画だ。開巻から、道を歩く人を映す。学院内を、先生の笠智衆と見学者達が歩く場面で始まり、これらの人々を、正面後退移動のカットや、ドリーで横移動するカットなど、様々な視点で繋ぐ。 [review][投票(1)]
★4信子(1940/日)本作も道を歩く高峰三枝子のショットから始まる。画面奥から正面へ歩いて来るロングショットで、それをカメラがドリーで横移動しながら(道を横切りながら)撮影した、ちょっと浮遊感のあるカットになっている。 [review][投票(1)]
★4真人間(1938/米)ラング渡米3作目。本作もシルヴィア・シドニーを使った犯罪映画なのだが、クルト・ワイルを迎えてミュージカル処理を盛り込んだ娯楽性豊かな映画であり、ハートウォーミングなロマンスものとしても充分に成立している。つまり、いずれにおいても、水準以上の強さを持っているのだ。 [review][投票(1)]
★4リリオム(1934/仏)フリッツ・ラングが渡米前にフランスで撮った、見事なオールセット映画。第一景は遊園地の回転木馬。その呼び子の名前がリリオムでシャルル・ボワイエが演じている。 [review][投票(1)]
★3サブウェイ・パニック(1974/米)英語のタイトルを直訳すると「ペラム123号の奪還」というようなことになる。(もっと言葉を足して説明すると「地下鉄ペラム駅1時23分発列車の、乗っ取り犯からの奪還」)。やはりタイトルというものは大事なもので、この映画、原題が示す部分は面白い。 [review][投票(1)]
★3キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002/米)なんかスピルバーグらしい甘ったるい映画。それは画面に厳格さがない、ということなのだが、画面だけでなく、音楽も含めてベタベタじゃないか。ジュディ・ガーランドが3回もかかるのは、ファンの私でも冗漫な感覚に思える。 [review][投票(1)]
★3コント55号 水前寺清子の大勝負(1970/日)云ってみればプログラムピクチャーの小品で、水前寺清子のヒット曲「勝負」をからめてこの題名なのだが、プロットとしては大勝負というようなシーンもなく、ゆるーいコメディだ。当時の松竹としても平均的な出来とも思うが、でもこれが安定した仕事ぶりなのだ。 [review][投票(1)]
★3エスケープ・フロム・L.A.(1996/米)ニューヨーク1997』(1981年) から15年を経、VFXが随分と進化していることは分かるのだが、しかし、こゝから現在まで、既に20年を経ており、特にCGのチープさはいかんともしがたい。となれば、逆にそのチープさを楽しむ、という見方が肝要であろう。 [review][投票(1)]
★3ニューヨーク1997(1981/米)カルト映画に相応しいチープな感覚が全体に横溢しているが、テクニカルな面では、かなりしっかり作られている。特に撮影は全くチープではない。へたなズーミングなどもない。引きのカットから寄りのカットへ切り替えるリズムも非常に安定している。 [review][投票(1)]
★4ストレンジャーズ6(1949/米)この頃がジョン・ヒューストンの全盛期と云っていいのだろう。少々カルトっぽい雰囲気はあるが、魅力あふれるシーンの連続だ。何と云っても、ラスト近くのジェニファー・ジョーンズのマシンガンぶっ放しショット!それまでの全シーンを吹っ飛ばすぐらいの衝撃度だ。こゝに尽きる。 [review][投票(1)]
★4遠い国(1954/米)本作の敵役はジョン・マッキンタイアだが、彼が雇っているガンマンで、ロバート・J・ウィルクジャック・イーラムが出てくる。残念ながら、イーラムはさしたる見せ場がないのだが、ウィルクが、今まで見た中で一番カッコいい! [review][投票(1)]
★3雷鳴の湾(1953/米)タイトルバックは亜熱帯風の木立でこれがアンソニー・マンの映画かと少々驚く。クレジット中にティルトダウンすると、大きな鞄を二人で持って歩いてくるジェームズ・スチュワートダン・デュリエ。 [review][投票(1)]
★4サマー・ストック(1950/米)このような映画を見てしまうと、演技が上手い下手という世俗的な価値判断を超えて、ジュディ・ガーランドは恋する感情の切なさを表現したとき最強の女優ではないかと思えてくる。 [review][投票(1)]
★4眠狂四郎無頼控 魔性の肌(1967/日)これもシリーズ中かなり良く出来ている部類だろう。特に前半部、京都への旅になるまでがいい調子だ。開巻、矢場女で久保菜穂子登場。いきなり同衾した後の雷蔵の疲れた表情が新鮮だ。 [review][投票(1)]
★3ブルージャスミン(2013/米)ケイト・ブランシェットの圧倒的な女優映画。やはり、アレンの出ないアレン映画はムダが少なくていい。クレジット開けの旅客機の飛行カットの簡潔さからグッとくる。 [review][投票(1)]
★5天が許し給う全て(1955/米)カメラワークの端正さ、美しい色遣いという観点で云えば、ダグラス・サークラッセル・メティの最高傑作は本作ではないかと思えてくる(『悲しみは空の彼方に』よりも)。 [review][投票(1)]
★4弥太郎笠(1960/日)中村錦之助丘さとみ主演の東映版セルフリメイク。1952年版(鶴田浩二岸恵子、新東宝版)に比べると、洗練された部分もあるが、全体にスケールが小さく感じられる。しかし、男女の機微の演出はやっぱり素晴らしい。 [review][投票(1)]