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[コメント] 夕陽に立つ保安官(1969/米)

バート・ケネディのスプーフ・ウェスタン代表作。『荒野の決闘』のパロディ。実を云うと昔見た時は全編に亘ってもっと笑えたと思ったのだが、今見るとコメディとしては中途半端さが目立つけれど、随分カッチリ作られていることに驚かされる。
ゑぎ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 例えばアバンタイトル、町外れの墓場で棺の埋葬中に黄金が発見されるシーンから構図とカッティングに唸らされる。

 コメディとして中途半端、というのは端的にはヒロイン・ジョーン・ハケットにエロティックな魅力が無い所以だろう。彼女の奇行の数々−泥んこになっての殴り合い、下着で木登り、スカートに火がつくシーン等々もっと性的な女優が演じていれば全然違った面白さが出たと思う。ただし若きブルース・ダーンの牢屋をめぐる呆けぶりは面白い。ダーンの父親を演じる老ウォルター・ブレナンは彼らしいコメディ演技を完全に押さえてクラントンの親父のような厳しいキャラクターになりきっているのだが、私には本気なのか呆けているのかよく判らず見ていて戸惑ってしまった。役者で一番の儲け役は保安官補のジャック・イーラム。ラストカットは彼のストップ・モーションだ。

(評価:★4)

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