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[コメント] キャンディ(1968/米=伊)

随分昔にテリー・サザーンの原作を読んでおり、映画はもっとハチャメチャな出来かと思っていたのだが意外とかっちり作られている。確かにスタフは超一流が揃っているのだ。ディーン・タブラリスの美術にジュゼッペ・ロトゥンノの撮影なんだから。大団円の草原のシーンなんか本当に美しい。また宇宙の造型はダグラス・トランブルですよ。
ゑぎ

 登場する大物俳優たちは皆嬉々として怪演ぶりを示すけれど、中でもリチャード・バートンの詩人、ジェームズ・コバーンの天才執刀医、そしてマーロン・ブランドのグル、この3人の成り切りぶりがちょっとやり過ぎだが面白い。また、ウォルター・マッソーがイカレタ軍人に扮するシーケンスは『博士の異常な愛情』を想起させる。このあたりは原作のテリー・サザーンらしさか。全体に当時の風俗を映し過ぎていて今見ると違和感を感じる部分も多いが、そこがまた面白さと表裏一体だ。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ジョー・チップ[*]

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