[コメント] 幽霊西へ行く(1935/英)
クレールらしい時空間をまたにかけたファンタジックなコメディで設定はとても面白いと思うのだが、いかんせんヒロインがジーン・パーカーではちと弱い。代わりに彼女の父親を演じるユージーン・パレットが中盤から後半にかけて独壇場のように映画を盛り上げる。
ユージーン・パレットという名バイプレーヤーがいなければ空疎なロマンチックコメディになっていただろう。ただし、屋内のロバート・ドーナットと大きな窓を挟んで戸外にいるジーン・パーカーの、お互いの声が聞こえず噛み合わない会話を交わすシーンなんかを見ると、映画において「聞こえない」シチュエーションがどれだけ魅力的かを思い知る。矢張りクレールは巧いと思う。
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