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[コメント] ライフ・イズ・コメディ! ピーター・セラーズの愛し方(2004/米=英)

この二重構造はちょっと捻っている。単純に年老いた主人公が回想するだとか子供時代をフラッシュで挿入するといった常套に陥らず、ピーター・セラーズ(演じるジェフリー・ラッシュ)が登場人物、例えば母親やキューブリックに扮してセラーズ自身を客観視するのだ。セラーズの伝記映画らしいプロット戦略だ。
ゑぎ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 このプロット構成も相俟って大袈裟に云えばジェフリー・ラッシュの一人舞台のような印象を受ける。いや似ているとか似ていないとか、合っているとか合っていないなんてもう関係ないぐらいジェフリー・ラッシュの演者としてのポテンシャルに圧倒された。また、これだけ主役が目立ってしまうと普通は脇役の印象が薄くなるところだが、本作はシャーリーズ・セロンエミリー・ワトソンといったヒロインだけでなくブレーク・エドワーズを演じるジョン・リスゴー、キューブリック役のスタンリー・トゥッチ等少ない出番ながらそれぞれ忘れがたい存在感だ。ただし、私もリン・フレデリックを登場させてくれなかったことは大いに不満だが。

(評価:★3)

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