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[コメント] アメリカ、家族のいる風景(2005/独=米)

もう冒頭のサム・シェパードが馬を走らせるシーンから画面には痺れっぱなしになってしまった。ベタベタの映画愛、西部劇への憧憬が溢れ出していて気恥ずかしくなるぐらいだが、全てのシーンが格好いいし嫌らしさが全然無いので赦せてしまう。いや、とても愛おしい。
ゑぎ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 ラスト近くで、連行されるサム・シェパードにサラ・ポーリーがマジで語りかけ、ガブリエル・マンフェルーザ・ボークティム・ロスそれぞれのアップカットを繋ぐシーンがクライマックスだと思うが、このシーンのサラ・ポーリーのカットの美しさは溜息ものです。エヴァ・マリー・セイントジェシカ・ラングもとても聡明な人物造型だが、ジェシカ・ラングの泣きの演技は過剰過ぎるように思う。ただし、このシーンの背景でフィットネスでトレーニングする男性が窓越しに映っているというのはヴェンダースらしい批評性で笑ってしまった。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)赤い戦車[*]

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