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[コメント] 花婿来たる(1951/米)

このキャプラは再評価すべきじゃないか。導入部を見た時点で盲目の少女を演じるアンナ・マリア・アルバーゲッティの「カロ・ノメ」歌唱シーンが素晴らしく、本作の白眉は多分こゝだろうと早合点したのだが、いやいやラストまで良いシーンが一杯だ。
ゑぎ

 特に、夜のオフィスでのビング・クロスビージェーン・ワイマン二人のシーンがいい。主題歌「In the Cool,Cool,Cool of the Evening」が唄われるミュージカル部分も良いが窓越しのカットの照明といい、エレベーターの中から各階が垣間見える画面設計といい唸ってしまった。後半のアレクシス・スミスに対する教育シーンが今見ると余りにジェンダーステレオタイプの押し付けで困ってしまうけれど、そういう堅苦しいことを云わなければ全く大らかなコメディでとても幸福な気分に浸ることができる。

 でもやっぱりアンナ・マリア・アルバゲッティのシーンの突出が最も印象に残ってしまうけどね。あと、フランチョット・トーンは上手いけど老け過ぎだろう。

(評価:★4)

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