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[コメント] 蜘蛛の街(1950/日)

設定はいい加減なのだが、しかし画はよく撮られている。男の子が団地の階段を上がるカットがクレーン撮影、なんてところも、まさかこゝでクレーンが出てくるとは思ってもみないので吃驚してしまう。
ゑぎ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 多摩川園遊園地のシーンから男二人が追ってくる部分−土手の場面なんかも縦構図が見事に不安感醸成に機能していて堪らないです。

 すっごい初々しい中北千枝子(中北「ロクちゃん」、宇野重吉「ツルッペ」ですよ!)、やっぱり存在感抜群の千石規子三島雅夫。その他伊沢一郎の悪役造型、高品格潮万太郎根上淳らも出番は少ないが印象に残る。

 ガラスの瓶の楽器。「エリーゼのために」、シューベルトの肖像画。ハーモニカ。音楽が重要な要素になっているはずの鈴木英夫のデザインの痕跡。

(評価:★3)

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