[コメント] 夜までドライブ(1940/米)
まずはドアの映画。光の遮断に反応する自動開閉扉が2か所出てくる。2回目の自動ドアの使い方は少々ワザとらしいが、1回目のアラン・ヘイルの車庫の自動ドアの使い方には驚く。
このシーン(車庫の中)で、アイダ・ルピノのアップカットのフォーカスが微妙に外れており、ソフトフォーカスのような効果が出ている画面は出色。このカットが一番グッとくる。また、後半の屋内でのジョージ・ラフトとルピノの会話シーンで面白いカッティングが見られる。継続した時間だが、アクション繋ぎをせずにカットを変える。2台カメラ/マルチ撮影でなく、カットを変えて横にスライドしたりする。これが、雑な繋ぎに見えないところが面白いのだ。さて、終盤は演出の焦点もルピノに当たってしまうプロット構成なので、それもあって映画はルピノの一人勝ちで終わってしまう。勿論、ジョージ・ラフトもいいし、前半はハンフリー・ボガートが他の役者をかなり食ってもいるが、後半のルピノの映画センスの高さには圧倒されてしまう。ヒロイン=アン・シェリダンの印象は霞んでしまった。
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