コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 喜劇 誘惑旅行(1972/日)

今回の旅行はフランキー堺倍賞千恵子夫妻のフィリピン旅行。観光映画として美しいカットがたくさんある。夕景のカットは悉く美しい。ただし、いろいろと盛り込みすぎて散漫になってしまったことも否めない。
ゑぎ

 フランキー堺はいつもの専務車掌の役とフィリピンの遠い親戚(アポカバーナという名前)の二役をしており、こういう映画の常で私は二重露光やカットバック(リバースショット)のスムーズさが気になってしょうがなかった。もっとも二重露光でワンカットの中に二役を納める部分は見事な処理がなされている。一方からパンニングで他方をフレームインさせる処理も驚くべきスムーズさ。

 あと、フィリピンのシーンでは尾崎奈美川口まさみ(ビーバー)、佐藤允が同行者として絡んでくるが、川口まさみがいいリアクション演技を示すのにも驚いた。川口の役は思いの外見せ場が多い。勿論、フランキー堺と倍賞の存在感が圧倒的だが。

#以下備忘。

 テレビのクイズショウのシーンがアバンタイトル。司会は森次浩司でたどたどしい。歌手のゲストで安倍律子がワンコーラス歌う。フランキーは新幹線の専務車掌。森田健作はフランキーの弟。前半のみ登場。尾崎奈々は新幹線で知り合い、フィリピンでも同行する。川口まさみ(ビーバー)は航空会社のガイド。佐藤允はスポンサーがアテンドしたガイド。ホテルマンで立原博二瓶正也丹下キヨ子が現地人の奥さんの役。ボーイで左とん平関敬六は現地人のお医者さん。アポカバーナの第一夫人は武智豊子。アポカバーナの邸宅のプールで倍賞の水着姿が見られる。『柴又慕情』の頃の倍賞だが、肌が荒れていて幾分老けて見える。

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (1 人)寒山拾得[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。