[コメント] キラー・インサイド・ミー(2010/米=スウェーデン=英=カナダ)
ジム・トンプソンの世界、雰囲気はよく作られている。ジェシカ・アルバの家の外観やケイシー・アフレックのかつては医院だったという家の内装なんかもいい。また意外にアフレックはこのとんでもない、またつかみどころの無いキャラクターを納得できるキリギリの造型にし上げている。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ただ、女優二人がイマイチ。ジェシカ・アルバとケイト・ハドソンがともにイマイチ。特にハドソンの劣化が悲しいのだが、それはまあそういう役なのでしょうがないとしても、回想でジェシカ・アルバを安っぽく出し過ぎなのは演出上の欠点だ。もっとちょっとで良いので、でも気合の入ったショットを持ってきて欲しい。出し過ぎはファンサービス(言い換えると客寄せ)なのだろうが、アルバとしてはせっかくの体当たり演技なのだから、もっと効果的な演出があるだろう、と思ってしまう。逆にハドソンには残された手紙による想像上の回想シーンというちょっと凝ったシーンがあてがわれており、ポイントが上がる。
脇役ではアフレックにいちいちつきまとう労働組合長役のイライアス・コティーズがねちっこくていい。建設会社社長のネッド・ビーティにはもう少し演技をさせてあげても良かったと思う。この役はもっと押し出しのいい造型が必要だ。エンディングは原作を改変し映画的な見せ場にしている。これには感心。
#ジム・トンプソンのパルプ小説なら「ポップ1280」を映画化して欲しいなぁ。
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