[コメント] ブルージャスミン(2013/米)
ケイト・ブランシェットの圧倒的な女優映画。やはり、アレンの出ないアレン映画はムダが少なくていい。クレジット開けの旅客機の飛行カットの簡潔さからグッとくる。
過去との交錯(回想というか白日夢というか)の唐突さが面白さにかなり寄与しているのだが、例えば、決してマッチカットのような繋ぎを用いないという点で唐突さをより感じさせている。ただ、終盤、妹・サリー・ホーキンスの香水がフランス製であることが分かる科白から回想に入り、かつての夫・アレック・ボールドウィンとフランス人留学生とのシーンへ繋ぐ場面があるが、これはいかにもアレンらしい、画面で勝負しない、画面を活かさない姿勢だと思う。私がアレンを信用できないのはこのあたりなのだ。
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