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[コメント] ハクソー・リッジ(2016/豪=米)

ハクソー・リッジでの最初の戦闘が始まる場面は凄まじい。しばらくは昂奮が静まらない。唐突な着弾。銃弾のヘルメットに当たる金属音。その後、肉弾戦にもだんだんと慣れてくるのだが、全体に戦闘シーンはよく描けている。つまり、中盤以降は見どころいっぱい、ということだ。
ゑぎ

 前半の子供時代から、ジャクソン基地での訓練場面も、木目細かく演出されているのだが、しかし、生真面目過ぎるように思う。それは、もっと厳しさや狂気性が必要なキャラクターが、意外と優しい(いや優し過ぎる)というようなところでも感じてしまう。決定的なのは、主人公アンドリュー・ガーフィールドの父親役、ヒューゴ・ウィーヴィングで、この人が全然悪い人に見えないのは、プロット展開と整合せず、駄目でしょう。父親に銃を向けるフラッシュバックも、全く効いてこないのだ。あと、ヴィンス・ヴォーン軍曹にも、もっと怖い造型を期待してしまったではないか(ま、『フルメタル・ジャケット』を見た者が感じる、有り体な無いものねだりかも知れないが)。

 夜の戦場で、ガーフィールドと二人になるスミティ役のルーク・ブレイシーが格好いい。戦争映画は魅力的な(サスペンスフルな)夜の戦場が描かれなければ値打ち半減だと思っているのだが、このあたりも及第ではある。

(評価:★3)

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