[コメント] スパイダーマン ホームカミング(2017/米)
これも大したジェットコースター・ムービーなのだが、映画としての魅力ということでは、何と云ってもマイケル・キートンの悪役造型に尽きる。とてもチャーミングなのだ。
活劇シーンでは、ワシントンDCのオベリスクの場面が、気に入った。スパイダーマン・シリーズなのだから、ある程度の高所が出てくるのは当然なのだが、本作のこのシーンの高所の見せ方はちょっと突出感がある。それはCG臭さが殆どない、生身で演じられたカットであるように見えるところが大きい。これに比べると、真っ二つになるフェリーのシーンや、輸送機がコニーアイランドへ墜落するクライマックスも、CG臭く、甘さを感じる。
トム・ホランドのピーター・パーカーは、随分と幼くなった感覚だが、スターク社の就活インターンシップというか、試用期間のような状況でもあり、とても仕事熱心。恋するリズとの約束を何度も反故にし、悪の退治を優先する。このあたりは、私はつまらないと思った。恋愛との板挟みはシリーズ過去作にも何度もあったかも知れないが、もう少しリズへの想いの大きさを伝える演出があってしかるべきだろう。淡白過ぎる。
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