[コメント] 我が道を往く(1944/米)
リーゼ・スティーヴンスがビング・クロスビーの楽譜にサインをしてくれ、と頼むシーンの最後の彼女の所作、楽譜のサインに息を吹きかける顔の表情なんか、ほんとうに演出家の仕事だと感じ入る。こういう部分が随所にある。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
ジーン・ロックハートがジーン・ヘザーの部屋を訪れ、息子と結婚したことを知るシーンもなんと聡明な演出だろう。この部屋の衝立の使い方もいい。ラストはクロスビーの異動のための集まりだったのだが、バリー・フィッツジェラルドの母親が呼ばれており、二人で抱き合う。もうたまりませんね。『邂逅』のオースペンスカヤのシーンなんかも併せて考えると、マッケリーはウォルシュとタメを張るぐらいの最強のマザコンかも知れない。っていうのは言葉のアヤで、マッケリーこそ最も人間を深く優しく洞察した映画監督かも知れない。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (1 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。