[コメント] オン・ザ・ミルキー・ロード(2016/セルビア=英=米)
あゝモニカ・ベルッチは最早イタリアの宝石どころか世界映画史上の至宝だ。しかし、それにも増して、この映画ではミレナを演じるスロボダ・ミチャロヴィッチという女優が圧倒的なのです!
なので、ミレナが退場するまでと、その後で、映画のテンションが全く変わってしまい、寂しくなるのが、どうしたって仕方がないところなのだ。という訳で前半から中盤にかけては驚愕の濃密度。もう全てのシーンが特筆すべきで、書き出せばキリがないが、特に、休戦の日の宴会シーン、ビッグブラザーの歌の場面は凄まじい。
そして黒ずくめの特殊部隊が登場してからの後半が、演出もいくぶん緩んでしまうのだが、しかし、それだって中盤までとの対比による減衰感だと云うべきだろう。葦の覆う湿地帯や、川の中を逃亡する描写にしても、カルスト台地を舞台にした、地雷原での羊の演出にしても、並の映画ではないことは確かだ。
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