[コメント] ゲット・アウト(2017/米)
こういう映画の常で、謎の風呂敷を広げる中盤までは、とても面白い。特に、豪邸の庭師とメイドの奇矯な言動が、気味悪くてゾクゾクする。夜の庭師の全力疾走には笑ってしまうではないか。表情の怖さではメイドに軍配を上げる。
ヒロイン=アリソン・ウィリアムズの父母が、ブラッドリー・ウィットフォードとキャサリン・キーナーという配役も良く、特に精神科医キーナーが施す催眠術治療のシーンが本作の一番の見どころかも知れない。主人公・ダニエル・カルーヤのトランス状態を表現した、暗黒の背景に落下するイメージと、小さな矩形の枠内に縮こめられた現実世界の画面は秀逸だ。
後半のアクション場面の簡潔さは良いとしても、ちょっとあっけな過ぎるか。ファイトシーンのキレはイマイチ。エンディングも、もうひと捻り欲しいところ。
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