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[コメント] 天気の子(2019/日)

怒涛の恋愛譚。やっぱりその部分はいい。画面の美しさは前作に及ばない。雨の表現も。電車も。東京の街も。画力に驚きが希薄だ。後半の、警察署からの逃走と追跡劇の活劇性もイマイチ。
ゑぎ

 だが、クライマックスの天空の場面で取り返す。陽菜をつかまえた後の、超ロングショットでの落下は驚嘆すべきレベルだと思った。実写では選択しないレベルのロングショット(人物の小ささ)だ。このあたりのストレートな盛り上げ方に、私は前作よりも好感を持つ。

 ただし、云ってもしゃあないことだと思いながらも、依然、偶然の遭遇、というご都合主義は、どうにかならないか、いや、もっとシンプルにできるだろう、と思ってしまう。例えば、マクドの店員との再会は、雨宿りでうずくまっていた時に足をひっかけられたチンピラとの再会でもある、という二重の偶然。これなんか、このチンピラである必要性など無いのだ。あるいは、警察署近辺で、スクーターに乗った女と出会う部分や、代々木の廃ビルにたどり着いた際に、男が先回りしている不思議。このあたりも、シンプルなプロットにすべきだと私は思う。この廃ビルのシーンでの、メキシカン・スタンドオフ(銃を向け合って膠着状態)の演出の一助にしたかった、という意図もあるのだろうが、こゝの活劇性(緊迫感の醸成)もイマイチなのだ。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)緑雨[*] けにろん[*]

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