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[コメント] ようこそ映画音響の世界へ(2019/米)

当然ながら、ポストプロダクションの話が中心になるのだが、それでも、どれだけ撮影中の事象に言及されるのか気になって見ていた。同録の革新として取り上げられていたのは『雨のなかの女』と『ナッシュビル』ぐらいか。
ゑぎ

 『スターウォーズ』では、撮影と同時進行か、事前に効果音を作っていた、という話は興味深かった。ヌーベルバーグは『勝手にしやがれ』が代表。イタリアの第二次大戦後の音響製作とかも興味があるのだが、勿論無し。そりゃそうでしょうね。日本映画は『七人の侍』のみ言及される。しかも『第七の封印』と並列な感じで。

 近年のエポックメイキングとして『地獄の黙示録』の影響の大きさが、強調された感覚が残る。ワタクシ的には、ストライサンド版『スター誕生』のような、(日本では)マイナーな映画が大きく取り上げられているのが嬉しかった。

 終盤の、ダイバーシティとライフワークバランスに関して自慢気に言及する部分は、少々興覚め。現実的には最重要な事柄であることは分かっているけれど、私のような映画の観客にとっては「映画」とはいささかも関係の無い事柄だ。こんな風に映画でPRするのも結構だが、実効性を持ったかたちで(観客にとっても有益なアウトプットに)進展することを期待する。

(評価:★3)

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