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[コメント] 青くて痛くて脆い(2020/日)

原作未読。青くて青くて青い映画。あるいは、痛くて痛くて痛い映画、と云ってもいい。脆さは余り感じられなかった。
ゑぎ

 具体的に感想を書くと、序盤、モアイを立上げ、二人で活動を開始するあたりまでは、杉咲花が圧倒的によくシーンを牽引する。彼女はまず何と云っても声がいいですね。キャンパスを二人歩くカットで、横移動ドリーかと思っていると、真俯瞰に近い場所まで上昇移動(クレーンか、ドローンか)したりするカメラワークも調子がいい。

 話が3年後に飛んで、吉沢亮岡山天音の二人の活動場面になると、二人とも顔演技は上手いと思わせるが、スパイごっこの辺りが全然つまらない。清水尋也松本穂香の使い方も中途半端だ。松本は、ベッドで裸の背中ぐらい見せるべきだろう。あと、森七菜光石研のシーンは、やり過ぎ。光石は過去に生徒にいたずらをした先生にしか見えない。光石が一番気持ちわるって思った。というようなことで、中盤は少々難あり。

 ところが、終盤、階段教室での対峙シーンで盛り返す。二人の高低差とオーソドックスなカット・バック(切り返し、ショット/リバースショット)に力がある。こゝまで勘違いした人物の独り相撲を真正面から描いたことには、新しさも感じる。

#吉沢が、夜、大学で走るシーンは、確かにかなり気持ち悪いフォーム。

(評価:★3)

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