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[コメント] ワンダーウーマン 1984(2020/米)

プロローグはフォードへのオマージュだと思った。ダイアナ少女時代の競技大会。戦士が馬のローマ式曲乗りをするカットは『リオ・グランデの砦』、ダイアナが出場する競技は、『静かなる男』の砂浜からスタートする競馬シーンを思い起す。この競技、出場者の色による識別がいい。
ゑぎ

 現代(1984年)に時代が変わってすぐの、モールでのダイアナ、ガル・ギャドットの登場と活躍は、感覚が追い付かず、違和感を覚えた。漫画チック過ぎる、というか。勿論それはだんだんと慣れて来る。

 ダイアナに対抗するキャラクターは2人いて、クリステン・ウィグペドロ・パスカル。どちらも好きな俳優で、なかなか目立っており嬉しかった。ウィグは変化のある良い役だ。パスカルは過去の役柄との振り幅も大きく、若い頃のドナルド・トランプに寄せて作っており、芸達者ぶりを見せつける。尚、息子との絡みのシーンが最初の方であるので、帰結の方向はある程度見えてしまう。

 アクション場面では、カイロのハイウェイにおける、装甲車などの車両を使った場面が一番興奮した。ダイアナは、高く中空に飛んで落下する際の、手や上体の感じがまことに女性らしい。本作では飛翔する技術も身に着けるが、飛行姿も、どこか女子らしい可愛らしさがある。前作同様、本作においても性差を意識させる演出が随所にある。しかし、クライマックスでのファイトシーンが、豹女との対決だけ、というのは、少々寂しい。

(評価:★3)

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