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[コメント] アメリカン・ユートピア(2020/米)

日本の映画館では皆、大人しく見ていたが(それが当たり前ですけど)、アメリカだと、皆踊り出すんだろうなぁと思いながら見た。本作も『ストップ・メイキング・センス』同様、終盤まで観客の顔は映らない。
ゑぎ

 90分くらい経ったところで、初めて観客が映る(確か、アジア系の女性2人のカット)。また、全編ズーミングはほとんどない。ほんの数カットだけだ。

 警官に殺された被害者の写真や、写真を持った家族への、ドリー前進移動の別撮りカットといった、メッセージ性以外の部分で、スパイク・リーの刻印は見当たらず、全体、デミを踏襲しているようにも思える。特に、演者の個性を見せる、ということにおいてそう感じる。例えば、デヴィッド・バーンをはじめ、演者は皆裸足だ。本作も足を意識させるのだ。

 ただし、舞台は、バックとサイドに鎖のようなカーテンがしつらえられていて、広さが限定されており、かつての(デミの映画の)ように、舞台中を走り回ったり(というか、ジョギングか)、転げまわったりはしない。それと、デヴィッド・バーンのトークシーンが思いの外多かった。けっこう受けていた。

(評価:★3)

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