[コメント] ラ・ピラート(1984/仏)
ジェーン・バーキンには勿体ないと思えるぐらいマルーシュカ・デートメルスがこゝでも妖しく美しいが、デートメルスにも増して、「The Girl」という役名のロール・マルサックが素晴らしい。彼女と道化役の「No.5」フィリップ・レオタールのコンビが、バーキンとデートメルスの暴走を阻止する映画。
何という怒涛のオープニング!このテンションがラストまで持続すれば、こりゃあ大傑作だ、と思いがながら見たが、テンションは弛緩するどころか逆にエンディングまで傍若無人、大暴れの演出に呆れかえってしまう。主要な登場人物5人は無茶苦茶なキャラ造型だが5人ともある種の一貫性があり(バーキンはかなり分裂しているかもしれないが)、実に映画的なのだ。いや、映画的な造型を支離滅裂に集積しただけ、というべきかも知れない。しかし、面白いしカッコいいから、正義なのだ。
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