[コメント] 愛と死の記録(1966/日)
『愛と死をみつめて』の二番煎じのようなタイトルでこちらも吉永小百合主演の難病もの。しかし出来はこちらの方が上だと思う。中盤までの恋愛譚の蔵原惟繕らしい瑞々しい演出もいいし、渡哲也の不可解な行動によって映画の謎を形成していく構成も巧い。「300レントゲン」という台詞が忘れられない。
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渡哲也が本当に驚くほどあっ気なく死んでしまう展開が潔い。そして何と云っても隣のお姉さん・芦川いづみの扱いがいいのだ。彼女が登場するシーンは他のシーンと全く異なる空気感を漂わせる。川の多い広島の街を機能的に見せる姫田真左久のロケーション撮影も見応えがある。
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