[コメント] 家族(1970/日)
毎度のことながら北海道の牧場の風景、空、雲が美しいのだが、まるで西部劇のような葬儀のシーンがあり、やっぱり山田洋次はハリウッドで本格西部劇を撮ることの出来る人かも知れない、と思ってしまった。
長崎の島から北海道中標津への旅。冒頭の長崎の風景、炭鉱の斜面が力強い画でまずアイキャッチする。長崎の島を旅立ってからは旅のシーンと様々な回想のフラッシュバックで構成される。これら回想シーンは劇的な「映画の感情」を盛り上げて、人によっては「こゝがいいのだ」と主張されそうな気がするが、私にはどれもこれも感傷的過ぎでイヤらしいと思う。卑怯だとさえ思えるぐらいに作劇臭い部分がある。ただし、回想の中では 倍賞千恵子が花澤徳衛演じるチンケ(役名)から3万円借りる画策のシーンはいいですね。膝上丈のスカートをはく倍賞の脚を印象づける脚フェチの山田洋次らしい(ホンマか?)シーンだ。光りの扱い含めて全編でも一番いいシーンかも知れない。
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