[コメント] 奇跡の人(1962/米)
全体的に演劇臭い。凡作とか愚作とかいうレベルではないが、映画として大したことがない。まず、アヴァン・タイトルで母親が泣き叫ぶシーンはどうにかして欲しい。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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前半で、父親が悉く声を荒げてオーヴァー・アクトを繰り返すのも我慢ならないし、サリヴァンの子供時代のフラッシュバックももう少し巧い処理があるだろう。こんなフラッシュバックなら無い方がよっぽどマシじゃないか。
しかし、やっぱり、アン・バンクロフトの映画的センスには感心させられる。彼女の不敵な演技は傲岸不遜になる一歩手前で映画的ヒロイズムを見事に体現しているし、あるシーンでは『博士の異常な愛情』のストレンジラブ博士の表情を想起させるくらいアイロニカルだ。本作の後、ジョン・フォードの遺作『荒野の女たち』の主役に起用されたことがようく納得できる。
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