コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 一条さゆり 濡れた欲情(1972/日)

猥歌から始まる。高橋明が唄う「ナカナカづくし」。本作はこの猥歌と江州音頭がすこぶる印象に残る。この音楽で随分と点数を上げているように思う。
ゑぎ

 勿論、伊佐山ひろ子が圧倒的に映画を背負っているし、一条さゆりの存在感も半端じゃない。一条は藤純子の「緋牡丹博徒」に合わせて十八番の演目を舞い、「ローソクショー」を見せてくれるのだが、これらのシーンは伊佐山や白川和子ではどうしたって勝ち目のないホンモノの凄みが伝わってくる。大阪(野田阪神)の街並みをバックにしたライブ感溢れるカメラの良さも際立つ。撮影は姫田真佐久で、本作が今村っぽいのは姫田の撮影の所為であるところが大きい。

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (1 人)けにろん[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。