いや良いシーンは他にも沢山あって、一部シーンの突出感が、アンバランスな印象に結び付いている、と云えるだろう。ＬＡの夜景なんかについても書きたくなるが、一番忘れがたい演出ということでは、私は、ロバート・デ・ニーロと恋人イーディ＝エイミー・ブレネマンとの最後のシーンを上げたい。このデ・ニーロの曖昧な表情が出色。その後、アル・パチーノとの一対一の決闘シーンとなる。この決闘シーンで終わるところも良い点で、ヴァル・キルマーのシーンを挿入して終わる、という選択もあると思ったのだが、そんなことしないところがいいのだ。