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[コメント] ニューヨーク・ニューヨーク(1977/米)

とにかくライザ・ミネリが唄う「The Man I Love」のシーンは映画史上に残る熱唱だと思うし、このシーンを見ると『スタア誕生』でジュディ・ガーランドが唄う「The Man That Got Away」の映画史上最高の熱唱シーンを思い出さずにはいられない。
ゑぎ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 エピローグに突っ込みが足らず、「ハッピー・エンディング」という本当に驚異的な大プロダクション・ナンバーを挿入したことで余計に映画のストーリとしての均衡が崩れているとしても、しかしこの映画は素晴らしいミュージカルだと思う。この映画に限りなく近しい『スタア誕生』(ジョージ・キューカー版)と甲乙つけ難い、とまで言ってしまいたくなる。

 キューカーが『スタア誕生』で見せたドラマ演出の「凄み」には遠く及ばないかも知れないが、ここでスコセッシが見せるドラマの中でのファンタジー、言い換えるとミュージカル的処理は、もう奇跡的な巧さだと思うのだ。(1970年代後半に製作されたミュージカル、ということを少し考慮に入れている)

(評価:★4)

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