[コメント] ミルドレッド・ピアース(1945/米)
まず、アーネスト・ホーラーのモノクロ撮影が見事。屋内の影の扱いがいい。天井が映っているカットも多く見ごたえがある。また、場面繋ぎが素早いディゾルブを多用していて面白い。『ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ』なんかでも見せたマイケル・カーティスらしさだ。
窓、鏡の演出もうまくいっている。筋書きと話の運びはフィルム・ノワールである以上にメロドラマの感が強いが、カーティスなのだからこんなもんだろう。役者については勿論ジョーン・クロフォードが他を寄せ付けない圧倒的な存在感だが、主要登場人物は皆よく出来ている。憎まれ役としてのアン・ブライスとザカリー・スコットも上手いし、ずっとクロフォードを口説いているジャック・カーソンのキャラがいい。
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