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[コメント] 黒薔薇VS黒薔薇(1992/香港)

美術装置がチープで画面の華やかさが無いのが残念だが、しかし、これでもかとギャグのアイデアを連打する。理屈抜きのナンセンスな展開がとても楽しい。
ゑぎ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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 主人公のマギー・シュウはメガネをかけた堅物の脚本家。その親友の淫乱主婦、テレサ・モーもポルノ映画の脚本家、という設定。二人がマフィアの麻薬取引の現場に巻き込まれたことで話が始まる。マギー・シュウはマンションの別フロアに住んでいる刑事レオン・カーフェイから惚れられている。拾った鍵でシュウの留守中に部屋に侵入するカーフェイ。刑事のカーフェイはバレたらやばいので、即席で顔の造作を変えるのだが、こゝは笑えます。

 中盤以降は、黒薔薇の女弟子2人のアジトが、殆どのシーンの舞台となる。姉弟子のファンは、ベル(鈴)を鳴らされると条件反射で修業の基本動作をする。このバカバカしい設定が、しばしば笑わせてくれる。妹弟子ホンは、記憶障害があり、途中から、姉弟子をママ、カーフェイをパパと思い込む。全く意味不明に歌謡ショーになる場面も絶好調だ。レオン・カーフェイの歌唱ぶりが実に楽しい。ふざけたシーンが続くが、マフィアが乗り込んできてからのクライマックスのカンフーアクションは見事なもので、対比が効いている。2人の黒薔薇が、いずれも見事なアクション女優だということが分かり、感嘆するのだが、結局、妹弟子ホンが最強という帰結もいい。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)けにろん[*] 袋のうさぎ

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