[コメント] 影なき狙撃者(1962/米)
力強い造型も随所に見られるのだが、やっぱり、ローレンス・ハーヴェイの洗脳が表出する場面は奇抜過ぎて、怖い、というよりかは、面白さが先に立つ。(という訳で、決して貶しているのではありません)ただ、題材から来るハンデではあるが、頭でっかちな感が否めない。
ハーヴェイの母親アンジェラ・ランズベリー。その夫でハーヴェイの義父であり代議士のジェームズ・グレゴリー。二人ともかなりの大物という設定だから、仕方がないかも知れないが、演技が大きい。ただ、ランズベリーの怖さは良く出ている。また、仮装パーティでハーヴェイが再会する、かつての恋人レスリー・パリッシュが、ハートのクィーンの格好をしている、というのもかなり奇矯だ。シナトラの恋人となるジャネット・リーは『サイコ』とあまり変わらない時期なのだが、ちょっと老けて見える。とは云え、まだまだ綺麗だ。プロット展開上、いてもいなくても良いような役柄だが、彼女の存在が、緊張を和らげる緩急の緩の役割を担っている。
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