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[コメント] 激動の昭和史 軍閥(1970/日)

沢山の実在の人物(なぜか仮の名前にしている人物も多い)が登場する大群像劇だが、概ね小林桂樹演じる東條英機の映画と云っていい。昭和天皇はほとんど後ろ姿か遠景のカットで、演じる中村又五郎の顔がはっきり映るのは、ワンカットのみではなかろうか。
ゑぎ

 後半は、毎日新聞の記者・加山雄三も良く目立つ。もう一人の主役に近い。新聞社のシーケンスでは、志村喬編集総長もカッコいい見せ場がある。

 全体にダイジェスト過ぎで、どこかで読んだような有名な逸話を並べた映画、という印象が残る。また、戦闘は、ほゞサイパン島まで。こゝで米軍戦車が6台程度投入されている。小屋の爆破等、火薬の演出はさすが東宝、上手いものだ。

 矢張り、特筆すべきは、ラスト近くのフィリピンでの特攻隊の場面だ。翌朝の出撃をひかえた黒沢利男が、従軍記者・加山に食って掛かる。勝つ戦争ならやってもいいのか、日本が勝てばいいと思ったやつらは、みんな死刑だ、というのは至言だと思うが、このような発言が特攻隊員からなされた、というエピソードが本当にあったのかどうかは疑わしく思う。こゝだけがヤケに浮いたシーンになってしまっているのも確かだろう。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)disjunctive[*]

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