[コメント] 博奕打ち 総長賭博(1968/日)
終焉に向かって悲劇としてのテンションが高まっていくその加速度が比類無い。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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数ある東映任侠映画の中でもひときわ屹立する傑作。
ジャンル特有の悲劇性をここまで透徹して突き放すように描いたことに震撼とさせられる。ひたすら退っ引きならない泥沼状態に追い込まれていく人達を観客は皆ただ唖然として見つめるだけだ。終焉に向かってテンションが高まっていくその加速度も比類無い。それは、ジャンルに特有のご都合主義や、様式美を造型することが主眼で選ばれた現実離れした舞台設定がない、ということも奏効している。
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