[コメント] 関の弥太ッぺ(1963/日)
冒頭の胡麻の灰−大坂志郎や女郎屋での岩崎加根子への寄りの演出といった部分でも映画性がほとばしる。しかし、本作は花−槿(ムクゲ)の花−を扱った映画として映画史に輝き続けるだろう。白い花は「聖性」、なんてことを云っても良いが、少なくも中村錦之助と十朱幸代を隔てる「切なさ」はこの花によって倍加している。
(ゑぎ)
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