[コメント] まぼろし(2001/仏)
見事な光の扱い。ジャンの別荘。人の少ない浜辺。パリの部屋の夜の光。緋色のワンピース。沢山の手。現実と「まぼろし」を行き来する心の危うさが実にスリリング。紛う事ない現実を突きつけられても彼女にとっては「まぼろし」もまた現実なのだ。映画とは「まぼろし」だ。彼女をたまらなく愛しく感じられるのは、我々と映画との関係を体現しているからかもしれない。
(ゑぎ)
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