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[コメント] 昼下りの情事(1957/米)

ワイルダーヘプバーンのアイドル路線を上手く変更した手練の光る逸品。
t3b

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ヘプバーンはこの映画を撮った時28歳。そろそろアイドル女優としては限界だった筈でそうするとこれだけの手数をかけてパブリックイメージの移行を図る上手さが光る。これはヘプバーンが観客に老けたと思われる前に実行しなければならなかった筈でその時期にこういう映画が作ってもらえるという幸運。しかも観客がヘプバーンに期待するある一線を守りながら移行していくのである。

ゲイリー・クーパーの典型的なプレイボーイネタとそれをおちょくる初心なヘプバーンの構図も冷静に考えると無理があるけど、それを観てる間感じさせない。

最後の列車でどう展開するかまでワイルダーの演出、主義が貫かれている。素晴らしいんじゃないでしょうか。

(評価:★5)

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