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[コメント] エターナル・サンシャイン(2004/米)

記憶の中の情景というのはなかなか描くのが難しいものだけれどここまでやれば細かいところは文句無いだろうという。
t3b

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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記憶は主要な部分より細かいところが印象に残ったりする。この映画の恋愛の風景もまた真っ向勝負というよりは記憶の細部を呼び起こして観客を刺激するように構成されているので記号的な ジム・キャリーケイト・ウィンスレット の組み合わせなのだろう。良い起用だと思う。ただ、それだと只の知能ゲーム映画になってしまうのでロマンスは人物像ではなく、シーンで上手く作り上げている。

この映画は記憶を消す以外になにか決意をしたりはしないのでそういうドラマ性を求めている人には向かないと思う。この映画で響くのはまさに自分が今まで経験してきた記憶だから。そういうところは少女漫画っぽいと思う。(殆ど読んだことは無いが。)

最後の唐突な復縁するというご都合主義もそういう印象。(だからこそ良いという人を敵に回すつもりはありません。私もどっちかというとご都合主義派)

ジム・キャリーはコメディ映画的なくささがまだ一部残っていて、それは如何なものかと思った。あとラクーナ社の面々は狂言回し的な役割が大きくて余り印象に残らなかったけど、キルスティン・ダンスト はもっと面白く使えたのではと思う。

(評価:★5)

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