[コメント] 叫(2006/日)
この映画、変だ壊れているというよりは珍話として私が定義している映画の類です。ハマー、アミカスでのフレディ・フランシスなんかを思い起こさせます。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
亡霊が二人出てきて罪を意識させるなんていうのは怖いというよりもっと違う妙な感じを意識して欲しい訳です。その変なところを意識させたいという意思が最近のホラーには足りないというのは何時も感じていました。真っ向から怖い事象が発生するのでは無く、”起こってしまった”。この要素を持つ映画は最近は少ないです。
珍話ホラーを観ている経験がある人とない人では反応が違うと思います。私の場合は経験が反応していますね。この起こってしまったことの奇妙さを恐怖に直結出来れば傑作となるのですが、そこまでの話とも思えない。
映像は相当凝っていて、影の付け方、埋立地の蜃気楼のような撮り方は素晴らしいと思います。
役者は何故訳の判らない起用があります。オダギリはどう観ても精神科医に見えません。この監督そんな配役多いけど・・・・
最近黒沢清が推薦しているヴァル・リュートン製作によるホラー群を観ているのですが、それらの映画にはこの作品では持ち得ない奇妙さと恐怖を直結させた風格というものがあります。そこを目指して欲しいかなと思います。
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