[コメント] ボブ・マーリー/ルーツ・オブ・レジェンド(2012/英=米)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
マーリーは黒人と白人のハーフとして生まれた。彼がジャマイカの黒人社会での疎外感に悩まされ、ラスタファリアンである事に救いを見出す。暴力に晒される事で平和への思いを強め、コンサートを行いそこで二大政党の党首を和解のために握手させる。確かに平和であったり、反差別であったり、ルーツであるアフリカに捧げた人生だったのだが、女性関係や癌を軽視した行動等ネガティブな面も表現される。
確かにラスタという宗教には問題があるし、私はヒッピー的な生き方に一切興味は無いけれど、レゲエ自体は素晴らしい音楽表現なので私は大好きだ。こういった肯定的にレゲエを捉えた映画も観たかった。ただ、レゲエも”バッドボーイ(暴力肯定や女性蔑視)”の側面があり、そこは2面性があると考えたい。
最近の音楽映画はどうリズムを奏でるかを実演したりするので新しい音楽ジャンルの入り口としても機能しますね。
マーリーの子孫たちも優れた音楽を作っているので少し紹介します。彼らの音楽は他のレゲエがそうであるようにアメリカの現在進行形の音楽を取り入れています。ラップのように言葉を細かく区切る手法を導入しています。勿論レゲエはラップに影響を与えているので相互の影響になります。Youtubeでこれらの曲を検索して聞いてみて下さい。
Damian Jr. Gong Marley Affairs Of The Heart
Stephen Marley Rock Stone ft. Capleton, Sizzla
ダミアンの母親はシンディ・ブレイクスピア、ステファンの母親はリタ・マーリー
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