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[コメント] レッキング・クルー 伝説のミュージシャンたち(2008/米)

映像が大まかな流れを踏まえているだけでロネッツの音からペット・サウンズに行った事等は音楽史そのものでもあるのだから、もっと詳細に描いて欲しかった。レッキング・クルーのいい仕事という本を読んでから観る事を勧めます。
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**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ウォール・オブ・サウンドから多重録音を学んだブライアン・ウィルソンがペット・サウンズまでたどり着いたのに時系列が逆なんだ、この映画。音楽ドキュメンタリなのに音楽史への愛が不足してる。

ウォール・オブ・サウンドを作り出したフィル・スペクターは人を殺して裁判にかけられる所だったのだけれども誰もそれに言及してないので違和感があるが、本人が当時否定していたし、判決前になにも言える訳が無いので、正解ではある。どうコメントしても間違う危険性がある。方向性が決まった時にコメントするのが一番良い。(ニュースを担当する人が事実関係を伝えるだけなら良いと思う。)

フィル・スペクターのウォール・オブ・サウンドについてはレッキング・クルーのいい仕事に詳しい。音量を上げて極限までニュアンスを全面に出した音を多重録音するとマジックが起こる。ロネッツも、レット・イット・ビーもイマジンも永遠に残る。それは間違いない。

(評価:★3)

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