ハーレイ・ジョエル・オスメントの演技が怖すぎる。この映画、演出を後ろに引っ込めて彼とブルース・ウィリスの会話で進行する。つまり、彼の演技を土台に映画が成立してるのだ。演出の一部じゃなくて彼が映画そのもの。これが怖い。オチは目新しいのかもしれないけど、彼の能力が怖くてそれどころじゃなかった。どの位上手いかというと最初は上手いなあこの子と思ってたんだが、途中から廻りの子との違和感が拭えなくなり、第６能力自体よりあの子自身を遠ざけてると思えるようになってしまった。過剰演技な部分も見受けられてそこが解ってないところもあるが、その位はあって欲しい。そうじゃないともっと怖いよ。彼がＴＶで笑顔で出てきてももうまともにゃ受け取れん。

映画としては驚かしネタ一つで満足してもらう構成は好きじゃない。物語はラストに比重がかかりすぎてる。そうしないと前半の彼の演技とバランスが取れないのかと思うとまた怖い。

ブルース・ウィリスは引き立て役。頑張ってるけど完全に。