とか実際の２ちゃんねらーはきっと言わないんだろな、とか思いながら観てました（なんじゃそら）。

いや、私は『マトリックス』を観た時、素直に「すげえ！新感覚！！」って感動して、今回も「すげえ！新感覚！！」って思ったんですよ。もうローランド・エメリッヒさんが実際の街やらをいくら細密に再現してそれをド派手に破壊しようと、正直驚きの振り幅って限界が来てると思うんですよ。「あーすごいねよく再現したね。ＣＧってすごいね。」ぐらいでしょ。でもこのクリストファー・ノーランさんはもうＣＧごときではしゃがない。いくら緻密に作ったとしても所詮ＣＧ（作り物）という事をわかっているんではないかと思う。そのマイナス面は「夢でしか観たことない現実」に昇華した。それでしょ！そういうのにぴったりでしょＣＧって！！という具合に興奮したのであります。

エレン・ペイジが自分の気の向くままに街をクルクルしていく場面は、まさに自分が夢でやっている要領と同じ。頭の中で思ったことがそのまま観てる景色に反映されていく、その自然な流れと、なぜか不思議なことに感じない感覚というのは、「自分がよく見ているような夢がスクリーンで再現されている」という新感覚。もう３Ｄとかアナログなこと言ってる次元じゃないですこれは。

ところで、私は夢の中で「これは夢だ」と気づいたことはほぼゼロですが、夢の中で眠ることは多々あります。（夢の中で「眠い・・寝る。」つって寝てるんです。かなり自己嫌悪です。）

さて、ラストのあれですが、私はディカプリオ、覚めてないだろうなと思います。というか、どこから彼の夢なのか考えると、かなり最初の方ではないかと。サイトー（渡辺健）に仕事依頼されたあたりから怪しいなと。そんで仕組んでる奴は実はジョセフ・ゴードン・レヴィットじゃないかなーと思います。彼はおいしい役をもらいましたねー。もうホテルの彼の無重力のシーンがハイライトですね。ほんと無重力に観えるし。（パンフによればあれは部屋のセットを回転させて、役者はワイヤーだそうです）『（500）日のサマー』ではただの草食男子でしたけど、今回はスタントなしでアクションしてるそうですし。なかなかわからない役者さんです。あんまり好きじゃないけどがんばれー。以上、興奮しながらも上から目線な感想でした（いつもですが）。　（10/7/18　劇場）