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[コメント] ソーシャル・ネットワーク(2010/米)

これを見てここ(シネスケ)に来て、ふと、「シネスケは10年続けてるけど、SNSは10年続けるだろうか。」と思った。
きわ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







SNSの類は本当に苦手で、Facebookはやってない。この映画をみてさらに絶対やらないと思った。

映画の中で、彼女から、「なんで『彼女います』って表示しないのよ!」ってキレられてるシーンがあった。ザッカーバーグの元カノは「テレビゲーム、がんばってね。」と突き放したくせに結局アカウント登録してた。その元カノに勢いで友達申請してみた。そして2秒ごとに更新する。

と、このような現象がとても嫌だからです。

自分の考えを不特定多数に表示する。他人の考えを参考にする。趣味を共有する。実際に会って交流を深める。

こういう行為はSNSとシネスケの共通点だと思うんですが、どうしてSNSの方にはあんなに息苦しさがあるのだろうか。うー・・ん。。。 SNSは、普通なら直に会って育むべき人間関係をオンラインでやろうとするからややこしいことがいっぱい起きるのか・・・・シネスケは、昔で言えば映画雑誌の読者投稿欄みたいなものだからある意味オールドファッションで無理がないから続けられるのか・・・・・

と、せっかくなので考えてみた。いまいちはっきり分からないけど、一番違うのは、切迫感がないってところです。

映画は最初つまらない。みんな早口で頭がおかしくなりそう(日本にもこんな人たまにいるな)。でもここに文字通り彗星のようにスターが現れる。彼が現れてからの歯車の回転率がすごい。それまでの3倍ぐらいのテンションで一気にラストへ。やっぱスターは違うなあ。同じ早口でもリズム感があってまるで歌のようだもの。超かっこいー!>Mr.Napsterジャスティン・ティンバーレイク様への賛辞

この話はこのショーン・パーカーという、もう一人の「時代の寵児」がからんでくることで、一気に高揚する。彼のカリスマ性がこの映画の華といってもいい。ザッカーバーグより少し先に、ほぼ同じ成功と挫折を経験した男は、「もしあの時にもう一度戻れたら、あんな失敗はしないのに。」という思いで居候生活を続けていたのだろう。そこにポロリと生まれた昔の自分=金の卵。ハゲタカのように襲い来るパーカーの勢いが爽快。Napster×Facebook。「これは今起こってる事件なんだ。時代が動いてる瞬間なんだ。」というスリルを感じた。たぶん、当事者達も、お金儲けの部分より、「自分らが時代を、人を動かすんだ!」ということに一番興奮していたんじゃないだろうか。(それだけにお金がからんだ部分は詰めが甘い)

たしかに楽しいだろうね。間違いなく。(2012/10 DVD)

(評価:★4)

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