ベラ（クリステン・スチュワート）とエドワード（ロバート・パティンソン）。が、とうとうただのバカップルにしか見えなくなりました。１、２作目までは、この二人それなりに応援したくなる／自己投影して楽しめる余白があったんですけどね。１８歳で結婚でプライベートアイランドでチェスとセックス三昧の１４日間なんか何時間も見せられても、なーーーんも響かんのですよ。いやね、確かに可愛いんですよ、クリステンはね。初めて女になって、昨夜のことを細々思い出して胸ときめいたりしてる姿とか、下手なラブシーンよりよっぽどエロくてこれまでにないエロス表現だなあって思いましたし、結婚式のチューなんか「親、兄弟の前で・・！」っていうくらい濃いもんでしたし、そん時のエドワードのタキシードの衿をつかむクリステンの手の動きがなんかよくわかんないくらいエロいですし、こりゃあやっぱり『イントゥ・ザ・ワイルド』の時のエロスは健在だな、と思ったもんです。（エロて何回言ったんだろう）

でもね、なんでこんなしょうもない結婚式＆ハネムーンのシーンが長いのかと思ったら、後の半分はずっと痩せこけ＆腹ボテ姿で横たわってるからなんですね。この落差は非情ですよ。前半はピチピチの新妻で、後半はガリガリで死にかけの妊婦て。エドワード、さすがにちょっと可哀想おもいましたよ。後はいつものように、うじうじエドワードとぷんぷんジェイコブが物分かりの悪いベラの周りでやいやい言ってるだけですし。出産のシーンはグロいですし。ただクリステンは苦しむ演技と死人の演技、異常に上手いってことだけは再確認ですね。（『パニック・ルーム』の時も苦しむ演技超上手かったもんなあ）

そういえば、ベラとエドワードのキャラ設定にもかなりブレが出てきてます。ベラはベジタリアンだったはずなのに、チキン手づかみで食べてます。エドワードは明るい太陽の下には出られないはずなのに、ハネムーンはリオデジャネイロです。あとどっかのおっちゃんと普通に握手してます。（肌が冷たいのがバレるとか言ってたじゃん）

まあ、『トワイライト』至上一番エロいと思いますが、面白くないです。観るところをしぼってご堪能ください。（2012/3/17 劇場）