[コメント] ミスティック・リバー(2003/米)
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つーか久しぶりじゃないですか?ケビン・ベーコンがこんな正統派の役やってるのって・・・。観る前なんか、ベーコンって名前がクレジットされてる時点で、「犯人の分かりやすい映画だなあ」とw。まあ、相棒のモーフィアス(またデブになったなぁ・・・)が何してもおかしくないって感じの雰囲気だったから、ものすごくまともな人に見えましたけど。
個人的には、「あの時、車に乗っていなかったら・・・」という、子どもの頃のあの経験が、後の人生に大きく影響するものとは思えなかった。物心ついた男の子が、いわゆる性的いたずらみたいなことされてるならともかく、単なる暴行と監禁だろ?まあ、単なるって言い方もどうかと思うが。ティム・ロビンスはなんだかんだ言いながらも家族だって持っていたんだし。ペンの娘の事件以降の演技から心の傷は感じられるものの、間の時代がすっぽり抜けてるから、そんなに影響があったのかなぁ、と。
ま、映画が描いているのは、復讐の無意味さみたいなもんだろうけど。ティム・ロビンスは少年を犯していた男を殺さなければ、自分が疑われて殺されることもなかったわけだ。それに、ショーン・ペンが昔、ブレンダンの親父を殺さなければ、この事件は起きなかったのかもしれないのだから。考えれば考えるほど運命というのは不思議なものである。ちょっとした歯車の狂いが悲劇を生み出すのだから。
それにしても、イーストウッドは凄いヤツだな。「あなたが王様なのよ。あなたが正しいの」みたいな、アメ公らしい間違った正義の鉄拳を、『セプテンバー11』であんな映画撮って、ブッシュ批判とかやってるショーン・ペンに振るわせてるんだから。
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