自分自身、大の夏彦ファン。そのせいもあってか、彼の世界観は映像化はしてはいけないモノと決めつけてた。特に京極堂シリーズは、京極堂のウンチクをはじめとした言葉遊びを楽しむモノと思っている。

けど、心折れて興味本位でついつい鑑賞。わかりやすくしてしまった分だけお話自体はスッカラカン。けど、わりと世界観はよかったと思った。

オレ自身、キャストで気になるのはやっぱり京極堂。身体はごついし、言い回しも常に一緒。普段はやんわり嫌みを言うような感じに捉えてたんだけどなぁ。攻撃的すぎるよ。逆に落としの時は人が変わったような感じが欲しかった。「京極堂」って小説の中では読者によって特に人それぞれに感じるキャラだと思うけど、オレの中ではかなり違ってた。ちょい、残念。

逆に関口君はドンぴしゃだったかも。意外とイイかもと思ったのが、榎木津。小説上では少年隊の東山あたりを想像してたけど、確かにハチャメチャ感は阿部かもね。もうちょっとはじけてもよかったかなぁ。

ま、数ある小説が実写化されてそのたんびに比較したりしちゃうけど京極堂モノは特に人それぞれが持ってる世界観が違うと思うので難しいと思ったな。ホントに心底好きな人は映画なんて見ないのかも・・・