コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] プライベート・ライアン(1998/米)

戦争の中での偽善。それとの葛藤。
らーふる当番

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







戦争の悲惨さ。人が死ぬという事の重大さ。まさにそれが一つの大きなメッセージだと思う。それと同時に「戦争の中の偽善」を訴えてるように思えた。

何故ライアンは、故郷へ帰す事となったか?兄がみんな死んだからだ。確かに母親からすれば非常につらいであろう。同時期に息子が一人を除いて死んでしまったのだから。しかし1人の子供を持つ母親が息子を亡くしたら?つらさは一緒であろう。映画の中でも戦場の人間はみんな同じように感じていた。ライアン本人はなおさらだ。一人を捜すために何人死ぬ?人手が不足しているこの状況で。まさしくそれだ。たんに偉い奴らは、戦争の中での美談のためにライアンを利用している。

そのほかにも

序盤、ノルマンディ作戦後に死にものぐるいで帰還し、でかいハンバーガーを見たシーン。更にはドイツ兵を逃がした件...言うまでもない。

小学生の弟を持つ「間違われた」ライアンの発言、あれも偽善の象徴だろう。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (8 人)Pino☆[*] ウェズレイ[*] フランチェスコ[*] kawa[*] かっきー[*] kazby[*] KADAGIO[*] パッチ[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。